冷めないうちに食べな!
カレーパンマン(アンパンマンより)
先日、一人、ランチを求めて街中をフラフラしていた。路上で揺らぐ陽炎。リーマンだらけの雑踏。空腹なだめる葛藤。「腹が… 減った… これは早くどこかに入ってなにか食べないとマズいな… だが俺は今、何が食べたいんだ?」と俺の中の井之頭五郎が語る。目に付いたスープカレーの看板。「スープカレーか… それもありだな… 時間もあんまり無い。よし、ここだ。」とお店へ飛び込んだ。
おしゃれな店内。女性客ばかり。オッサンがいそうな様子は皆無。多少の場違いさも感じたが、とりあえずフィッシュフライと野菜のカレーを注文する。美味い。辛さの中に甘みと旨味が隠れているカレースープ。ライスに絞ったレモンの爽やかさが食欲をかきたてる。汗が滝のように吹き出る。「そう言えば俺、辛いもの苦手だったな…」と気付いた頃には時すでにお寿司。早々に完食。バシッと会計。店を出ても太陽は変わらず天頂にあり、その日差しは相変わらず強烈だったが、なんだか晴れやかで爽やかな気分でオフィスへ戻ったのだった。…