いよいよ本番です

吹奏楽団インプリメーレでは団員を大募集中です。
詳しくは文末の団員募集のバナーからアクセスください。

本コラムは団員の中野がきまぐれに金曜日にお送りするコラムです。
内容はすべて個人の見解であり、著者が所属するいかなる組織の公式見解ではありません。
なお、吹奏楽団のブログではありますが、話題がノンジャンルである点についてはご容赦ください。


THE LIVE 2021 「We are the B.A.N.D.」

  • 日程: 2021年10月9日(土)
  • 開場: 13:30
  • 開演: 14:00
  • 会場: 伊丹アイフォニックホール(〒664-0895 兵庫県伊丹市宮ノ前1-3-30)
  • 入場無料(予約制

新着情報


コラムのコーナー

練習とは追究。そして、本番を楽しむための準備

渡辺貞夫

まず、本番直前の練習があった

先日の日曜日、本番前最後の練習が行われた。

昨年に引き続き、今年は新型コロナウイルスの影響でさほど(集まっての)練習もできず、おれに至っては合宿(という名の三日間にわたる集中練習)にも参加できなかった。コロナ憎し。とはいえ、外乱によって思い通りにならないというのはよくある話で、計画通り・予定通りというのは往々にして存在しない。しからば、与えられた環境の中でどないするか、ということに尽きる。「激流に逆らえばのみこまれる。むしろ激流に身をまかせ同化する。激流を制するは静水」、とトキも言っている。(もちろん、計画を立てねばどの方向に進めばいいかも分からず、気づけば荒野で夜を迎え…… ジャッカルとかに襲われ…… 死…… とかなりかねないので、ちゃんと計画は立てよう)

「もうダメだ、ぶっつけ本番でやるしかあるまい……」と嘆いていたところで、直前の練習が設定されたわけだ。それはカンダタの目の前にぶら下がる蜘蛛の糸。もう飛びつくしかないわけで。さっそく寝屋川で最後の練習をしてきたわけだ。

おそらく練習報告のブログは投稿されないと思うので、ここで簡単に報告をしておこうと思う。はじめに、今度のライブの中でも、特にヤバげな部分をピックアップして練習した…… そして、昼から全リハ(a.k.a. ゲネプロ, 通しリハ or 全通し)をした…… 以上。終わり。

緊張がヤバい

普段、練習に参加できないこともあって、ここ最近は個人練習を意識的にやるようにしている。普段から練習をしていればそんなに大変でないのにもかかわらず、本番直前になっていよいよ本格的にケツに火がついて苦労する羽目になる。カンやコツ、体力を取り戻すのにも一朝一夕とはいかないのに、である。なぜいつもそうなのか。われわれはあほなのだろうか?

ホルンは色々とおいしい楽器である。吹奏楽でいえばトランペットとかサックスとかクラリネットとかフルートとか、ああいうなんかこうやけにキラキラした人たちが主旋律をやっている後ろで、なんか色々やっており、おいしい。かといって裏方メインかと言われればそうでなく、ほどほどに旋律吹いたりもする。低音から高音まで出る(音が正しく当たるかどうかはともかく)。音色は基本的に柔らかく、木管アンサンブルにもなんか知らんが組み込まれることもある。オーケストラだと言わずもがな、である。

いうなれば吹奏楽の遊撃手であり、いすゞのジェミニだ。ARMSで一番カッコいいのは高槻巌であり、鋼の錬金術師で一番カッコいいのはヴァン・ホーエンハイム(あるいはグリード)であるのと同じで、一番おいしいところを持って行くのはだいたいサブなのだ。

ホルンの魅力はさておき。この本番前最後の練習で、めちゃくちゃに緊張したわけだ。個人練習では大して緊張しないのに、である。何故か? ホルンっつーのはクソほど音が当たらない楽器であり、しかも今回はホルンが俺一人なので、音を外して「俺じゃねぇよ?」みたいな涼しい顔してやり過ごす、といういつもの手段が通用しないからだ。ゆえに、緊張し、体が強張り…… 息が浅くなり…… 脚がガクガクと震え…… 音は安定せず…… 酸欠…… 昏倒…… チアノーゼ…… 死…… となった。

練習で残機が減るようではマズい。本番はマジでゲームオーバーになるんじゃなかろうか。

いよいよ明日だ

とはいえ、ジタバタ足掻いたところで本番は明日であり、これはもうやっていくしかない。

よろずのことは、なるようにしかならない。最終的にどんな感じになったのか、現場なりネットなりで目撃してもらえるといいかもしれない。あんまり着目してほしくないけど。

でもまぁ、よくよく考えてみたら、恥の多い生涯を送って来たわけで。今更新しく恥が増えたところで何もあるまい。あんまり気負わず淡々とやっていこうと思う、そんな今日この頃である。楽しんでね!


今週のリコメンド

LRK Trio

以前に紹介したことがあったような気がしたけど、気のせいだった。

ロシアはモスクワ発のピアノトリオ。このバンドはもうハチャメチャにかっこよく、スゲェいい。コアはジャズなんだけど、プログレとかエレクトロニカ的エッセンスも多分にある。

Oksana Ferenchukとの新譜、『MIDNIGHT NOSTALGIA』がこれまた良いんだわ。



余談1: 先日の練習の後、実家にて、贈り物のおすそ分けらしいカニを鍋にして食べた。美味しかった。が、そんなわざわざ特急乗って旅館で食べるほどのもんか?とも思う。あと、食べるのが根本的にめんどくさいんだよね。同じ理由でケンタッキーのオリジナルチキンも割と苦手。

余談2: 今週は「何もしていない」で忙しかった。今、床屋で髪を切っているんだが、荷造り、まだできてねぇんだわ。

余談3: Civilization VI、急に飽きがきた。久しぶりにThis War of Mineをやっている。

シェア: