仕事モードへの切り替え

毎週金曜日、お送りするコラムです。

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ゆる演関連記事

指揮者の迎が、中止となったゆる演で収録予定だった楽曲のセットリストとライナーノーツを投稿しています。

Dance Through the Night/インプリチョップス

Lucky Chopsのカバー、毎週木曜投稿連続シリーズの第五弾。


住宅は次には沈思黙考のための肝要必須の場でもあり、そこには美が存在し、人間にとって欠くことのできない静逸を心にもたらす、そんな場でもあります。……住宅は或る種の精神のためには美の感覚をもたらすべきだと言っているのです。

ル・コルビュジェ
(住宅の二つの目的について、第一の目的「住宅は住むための機械」に続けて)

先日、 職場がCOVID-19の影響で閉鎖となった。そういうわけで、自宅で引きこもっている。似たような状況の方は割と多いのではないだろうか? そんな状況で、やらねばならぬことはいっぱいあるのに、なかなか進まない。誘惑が多すぎる。

「家は!リラックススペースだ!オフィスじゃねぇ!」という信念のもと、限られたスペースの配分のほぼ全てをリラックス方面に割り振ってしまっているため、どうしてもリラックスしてしまう。ベランダから差し込む午後の柔らかな光… 三つ足の小さな丸いコーヒーテーブル… 眠りを誘うふかふかのソファーとオットマン… 昼寝をするには最高のベッド…。

認めたくは無いが、人並み以上に怠惰な人間であるため、誘惑に対する抵抗力がない。ロマサガ2でもロックブーケでテンプテーションの見切りを覚えておかないと、最後に大変なことになるでしょう?そういうことだ。俺みたいになっちゃいけないぜ、ボーイ…

とはいえ、やらねばならんことはやらねばならない。調べ物をしたり、書類を書いたり、資料を請求したり、考えを巡らせてアイデアを固めたり、ブログを書いたり、だ。こうしている間にも刻一刻と時間は流れ… 納期とか死とかがこちらに向かって着実に歩みを進めてくる。

色々試してみた結果、身だしなみを整える、ということが大切であるということが分かった。「外に出ないので支度は不要だろ…」と寝巻姿でボサボサという恰好では、そもそも生きる気力が失われてしまう傾向にあるようだ。朝の支度をしっかりするだけで50%は充電ができる。それから、近所の迷惑にならない程度の声量で「よし!やるか!」と自分に発破をかけるのが良い、ということも分かった。これで30%チャージ。そして最後に、「今日は何をした?明日は何をする?」といったことを毎日記録することで更に20%くらい充電が進む。

そのうえで、他のことはかなぐり捨ててPCの電源をつけて、決断的にファイルを開き、神に祈れ。この段階でウェブブラウザを開くと、ほぼ間違いなく失敗するので開いてはいけない。祈りが通じれば仕事モードがブートする。仕事モードになるまでウェブブラウザは開くな。

一度仕事モードになって波に乗ると、やめどきがなくなってしまう(気が付いたら22時を回っていた)のも在宅ワークの問題ではあるけれども、それはそれとして、まぁ良しとしましょう。

職場だと作業用BGMを垂れ流しながらコーヒーを飲みつつ仕事する、とか、そういう自己最適化が難しいけれども、家なら自由だ。そういう点ではテレワークもいいかもしれない、と思う今日この頃です。

中野(Hr. / ロマサガ2は詰んだ)

RECOMMEND_01 AAAMYYY

AAAMYYY(エイミーと読む)は日本のシンガーソングライター。Tempalayのメンバーでもある。浮遊感はありつつ、しっかりベースは効いていて、耳に馴染む声をしていて、非常に不思議な感覚になるので良い。

RECOMMEND_02 イルミナエ・ファイル

ロータス戦記の著者、エイミー・カウフマンとジェイ・クリストフによるSF。企業戦争に巻きこまれ、なんとか住んでいた星からの脱出を果たした女子高生(先日彼氏と別れたばかり)を主人公として、主人公やその周囲の人物が、追ってくる敵戦艦や船内に蔓延する殺人ウイルス、暴走する宇宙船のAIに対処し生き延びる様子を描いたスペースオペラだ。メールや報告書、音声や映像の書き起こし、AIのログといったファイルだけで物語が進んでいく。これはもはや読む映画だ。

イルミナエ・ファイル書影。
お値段はそこそこする。


余談1:インプリチョップスの毎週木曜日投稿のシリーズは全5回とどこかで言っていたような気がする。いよいよ弾切れ感があるのかも。アパーム!弾!弾持ってこーい!!

余談2:ひとりはさみしいねぇ…と思ったけど、普段からそんなに人に会わず、家に引きこもりがちであったので、ほとんど普段通りの毎日である。

余談3:そういう状況であるので、不要不急の外出を控えていたら心に引っかかることが少なくなった。ネタの種はあるけれど、やりたいネタが無い、という状況です。

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