THE LIVE 2022 -というかリバーダンス- を振り返る 後編

は?もう4月?早すぎん?体感じゃまだ年明けて1ヶ月くらいしか経ってないんやけど。

突然のスランプ

リズムパターンやフィルの修正などもありつつ、無事曲の完成度も上がって後は本番に向けて通しの練習に励むのみ!そう思っていた。

事件は10月の合宿で起こった。なんと本番まで間もないというのに一定のテンポで叩くことができなくなったのだ。しかも何が原因でそうなったのか全くわからない。これまでの練習では特に問題なくテンポキープできていたのに…

3日間の合宿中で改善する気配は全くなく、本番のMCでも触れていた通り最悪リバーダンスがセットリストから削除されるかもしれないというプレッシャーを無駄に背負ってしまった俺。合宿の後もテンポキープができなくなった原因を考えてみたもののさっぱりわからない。そうこうしている間にもただ時間が過ぎていく中、ふとあることを思い出した。

実は先日友人の紹介でとある社会人バンドサークルに加入し、9月にはドラムでサークル主催のライブにも出演させてもらったこともある。上に貼ったYouTubeはその時のライブ映像である。この時は原曲より1.3倍くらい早くなっている曲もあったが、どの曲も終始テンポは安定しており、ジャンルは違えどこれまでのリバーダンスのようにテンポがもたついたりすることはなかった。このライブでの演奏とリバーダンスの演奏とで何が違うのか、曲の展開が変わることはあっても極端に難しいこともないし、と考えこんでいたところ、とある結論に辿り着いた。

テンポキープができなくなったのではない、しようとしていなかった

本番直前の練習では「テンポをソリストに委ねていた」と答えたが、上記の見出しの方が正確だと思う。小学生の頃からスピッツが好きだったこともあり、9月のライブでは自分で曲を支えられるようテンポキープに努めていた。恐らく合宿からのリバーダンスではそれをしていなかったのだろう、そりゃテンポを維持することなんてできるわけがない。それに気付けた本番直前の練習での通しではなんとか聴けるレベルにまで持ち直すことに成功し、リバーダンスのセトリ削除も回避。今度いよいよ本番に臨むのみとなった。

迎えた本番

いよいよ本番当日。会場に着いてからリハーサルを終えるまで不思議と緊張はしなかった。昼食を済ませ、衣装に着替え、舞台裏で開演を待っている時も落ち着いていられた。開演時刻となり、(ある意味リバーダンスより苦労したかもしれない)一曲目のWith Heart and Voice が終わり、遂にリバーダンスの演奏が始まった。そして…

気が付いたらリバーダンスが終わっていた。

なんというか、演奏していた時の記憶がない。いや、舞台に立ってドラムを叩いていたことは覚えているのだが、その時に何を見て、何を聴いて演奏していたのかさっぱり覚えていない。よく頭が真っ白になると言われるが、この時の俺も頭が真っ白だったのかもしれない。正直お客さんを目の前にすると緊張してグダグダになるかもしれないと思っていたが、演奏が始まったらお客さんを見る余裕すらなかった。それくらい何も覚えていなかった。

それでもやりたいことはできていた。カップベルを組み込んだドラムソロ、ツインペダルを使ったリズムパターン、終盤のチャイナシンバル、そしてラストのスネアドラム連打。少なくともその点については満足できる内容だった。で、全体的な演奏については…

ここでグダグダ言うより実際に聴いてもらった方がいいでしょう。自画自賛で恐縮ではあるが、本番後に迎君を含む一部団員からは「よかった」との評価をいただきホッとしているところである。まあ、「贅沢は言わないんで及第点ください」とは言える演奏にはなっていると思います。どうでしょうか。是非ご感想頂ければ幸いです。

とはいえ100点満点かと聞かれたらとても首を縦には振れない演奏だとも思う。まだまだ改善点はあるし、フィルもより曲の雰囲気に寄せたものにすれば更によくなるだろうとも思います。というわけで、もし来年以降リバーダンスをやる機会があれば、まだもう少し上手くできるんだというアピールの意味も含めて是非リベンジさせていただきたいです。どうですか。ダメ?そこをなんとか…!

というわけで昨年末から(勝手に)長々とお送りしてきたドキュメンタリー的なブログもこれにて終了です。お付き合いいただきありがとうございました。また今年もアイフォニックホールでお会いしましょう。

それでは。

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