南海泡沫事件と人の伝統芸

天体の動きなら計算できるが、人々の狂気までは計算できなかった

アイザック・ニュートン
英・王立造幣局長官

先日、保険について気になることがあったので色々調べていた。やはり保険といえば、ロイズ(・オブ・ロンドン)を無くして語ることはできず、この団体の歴史についても調べることとなり、その成立の裏にはかつてのイギリスの投機ブーム、「南海泡沫事件」があることを知る。そして、人間にはどうしようもない伝統芸というか、変えられないものがあるのでは無いかという思いにたどりついた。

先週のコラムでは京都の伝統と革新について触れたが、今回は人間のどうしようもない伝統芸というものについて考えてみたいと思う。師走であり、皆慌ただしく、ご多分に漏れず俺もバタバタしているので、コンパクト版でお送りします。…

京都、伝統と革新

予定を変更してお送りしております。

伝統は確かに大切だとは思いますよ
伝統になるくらい長い間受け継がれてきたことだから
それなりの理由があるのでしょう

何でもかんでも変えればいいってものでもないけど
ただ守る為だけに守る伝統は僕は嫌いです
それじゃ固執だ

森薫『エマ』
(2巻よりウィリアム)

先日、バンドの練習やショパンの事情などがあり、京都の実家へ帰省した。土曜日の午前のスケジュールが空いており、ちょうどよい頃合いでもあったので、紅葉狩りに行くことにした。

さて、京都で紅葉狩りどこへ行くかという問題。三千院、瑠璃光院、圓光寺、貴船神社、北野天満宮、御所、二条城、嵐山、天龍寺、仁和寺、龍安寺、妙心寺、哲学の道、法然院、永観堂、南禅寺、清水寺、東寺、東福寺…。挙げ始めればキリがない。というか、紅葉はどこで見ても基本的にきれいなものであり、わざわざ京都に見に来なくとも……

20191201 練習報告

ホルンパートの中野です。

師走となりました。平成という時代が終わり、令和という新たな時代の幕開けとなった今年も、いよいよ残すところあと1ヶ月です。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

そんな12月1日、インプリメーレでは『THE LIVE 2019』後、初となる練習が伊丹で行われました。来年の事を言えば鬼が笑うと申しますが、2020年10月10日開催予定の『THE LIVE 2020』に向け、新曲などをざっと一通り合わせてみたりしました。初回にしては、そこそこ良かったのではないでしょうか。

また、各プレイヤーの基礎力向上のため、指揮者の迎さんによる『ジャズ・アドリブ入門』(仮称)が始まりました。これまでアドリブを求められることなく、予定調和の中でのほほんと暮らし、楽しげにアドリブする人たちを指をくわえて眺めているだけであった私にとって、これは非常に大きな刺激でした。人類にとっては小さな一歩ですが、一人の人間にとっては大きな飛躍です。初日となる今日は、コードにのせて好きに吹いてみようという回でした。とても楽しかったです。今後もコツやリズムなど少しずつ学べるようなので、次回が楽しみです。…

虚無の暗黒との戦い方改めブログ書き方ことはじめ

向かいに座った人に話していると思いながら書きます。私がお話を語る間、彼らには終わるまで立ち去ってほしくないのです 。

ジェイムズ・パタースン
(米・作家)

先日、ライブ後にバンドメンバーがあれやこれやとブログエントリを書いていたので、「ヘッダを付けよう」とか色々アドバイスをした。この週末には2020年に向けた活動の第一回目の練習が予定されており、練習報告などのエントリも次々と投稿されていくことであろう。楽しみである。というか、このブログが私物化されてしまっている状況をどうにかしてくれ。

ところで、こういったエントリを書くにあたって、バンドメンバーの悩みとしては、「何を書けばいいのかわからない」「書く時間がない」「書きたいことは色々あるけれど支離滅裂になってしまい空中分解する」「将来が不安だ」「進路をどうすればいいかわからない」「彼女がいない」「お金がない」「犠牲なくして人は幸せになれないのか」「人はいずれ死ぬ」など、色々とあるようだ。今回は、ブログの書き方で俺が気をつけていることを中心に書いていこうと思う。…

グラフで理解する初見力など

いつもお世話になっております。あるいは、はじめまして。インプリメーレというバンドでホルンを吹いている中野と申します。さて、今回もやっていきましょう。

詩は音楽にならなかった言葉であり、音楽は言葉にならなかった詩である。

ヘルマン・ヘッセ
小説家、詩人

先日、次回のライブのための譜面を眺めていた。来年の事を言えば鬼が笑うとはよく言ったものである一方、大抵の物事の9割は準備段階で決まる。そういう信念のもと、石橋を破壊検査して回る俺からしてみれば準備は早いに越したことはないのである。そんな折、集中力が切れ、明後日の方向へ思考が行った際、ふと「初見である程度演奏できるかどうかって割と大切なのでは?」と思った次第である。そういうわけで、今日はちょっと真面目に初見演奏について書こうと思う。…