【商品レビュー】NAHOK ハンドメイドトランペットケース

楽器ケース、使ってますか?

管楽器プレイヤーにとって欠かせないのは楽器を保護するための「ケース」です。
僕はよっぽどのことが無い限りは普段の持ち歩きにはソフトケースを使います。

ハードケースを使うのは荷物を預けないといけないとき(バスの荷物庫に入れないといけないときとか空輸とか)です。
(ハードケースしか勝たん、という方ももちろんいらっしゃると思いますが)

いろんなケースを使ってきましたが、ここ数年は、

こちらを使ってました(だいぶ年季はいってて汚れが目立ちますね笑)

商品の特徴はこちらの販売ページに色々と書かれてるんですが、なんといってもソフトケースなのにポンチョ付きなんです。

これで雨の日にも安心!
このケースにも満足はしていたんですが、もう8年ほど使っていることもあって色々とボロが出てきていてそろそろケース変えどきかなぁと思っていたところに、こんなTweetを発見。
おお、おおなんだこれは。
全革で、こんなテッカテカでおまけに防水ってか!これはいっちょ買ってみるか、ということでポチりました。

実際どうなの?

色はゴールドを選んでます。ゴールドと言っても、だいぶ黄色寄りなのでギンギンギラギラではないですよ。テッカテカだけど。
なんというか、オシャレです。もうその一言に尽きます。そして軽い。持ち運びやすいコンパクトさで良いですね。
あと、ポンチョ無しで防水、これですよ。
意外と、あのポンチョ着せるのが大変だったりするんです。あと片付けも。

練習の写真にもちらっと写ってました。こんな雑然とした風景の中でも異彩を放っている感がいいですよね。

個人的に何がいいって、ここです。

これがスナップになってるのがとてもいい。前のやつはマジックテープだったので長年使ってるとモロモロになるんですよ。これだと、たとえスナップが馬鹿になったとしてもそれ以上の被害は無いので先々考えてもとても良い選択だと思いました。

とある問題

ケースが到着して、いざ楽器をば!と意気込んで入れてみると・・・・・・

マウスピースパイプ、出とる!!!!!!

工夫すればなんとか入るんです。でも、あんまり工夫せずにさっとケースにしまって、マウスピースパイプもカバーにかぶせた状態だと、

ちょっとボコッと出ちゃうんですよね。で、びっくりしたので思わずTweet。販売元のNAHOKさんアカウントにもちょっと問いかけてみました。

https://twitter.com/impriCond/status/1436598317534769154?s=20

返事が来るとはあまり思ってなかったんですが、DMでご連絡いただきました。
ちょっとここから長くなりますので、結論だけ書いておきますとNAHOKさん、ほんとに色々と丁寧にご対応いただきましてパーツの作り直しもしてくださったんですが僕の楽器とはマッチせず。
ケース自体のデザインだったり軽さは気に入ってるのでこの子を現役で今の所使っています。

DMでのやり取り

まず、最初にTweet見てびっくりされたとのこと(そして、一般ユーザの購入者としては僕が第1号だったそうで。第1号がそんなTweetすりゃ、焦るよね;;)。
アドバイザの方にも状況をご確認いただき、僕の楽器についてヒアリング。
皆さん御存知の通り(・・・そうなのかな笑)、僕の楽器はSchilke HC2です。なんかメーカーの写真だと、かっこよさ伝わらないな。

こちらです。ピンクゴールドがかっこいい。この子に初めて会ったときの写真ですねー。
もう、これだってなった瞬間です。あまりに自分にフィットしすぎて。

どうも、世界のSchilkeはあまり一般的じゃないらしく(結構僕の周りSchilkeユーザいるんだけど、多分その状況がおかしいんだと思う・・・)もしかして楽器のサイズが一般的なもの(多分BachとかYAMAHAとかのことかな?)よりも大きいのではないか説が出てきました。

ちなみに、HC2はベルからマウスピースパイプの先まで実測値で48.5cm。
後日(というか、ついさっき)もう一本家にあるBach TR-600(Bachのスチューデントモデルなのでおそらく一般的)を同じように測ってみると48cm。
確かにHC2の方が大きい。けど0.5cmか・・・

その後の試行錯誤

楽器が大きいということであれば、ケースの内部を広くすればいいのだ!ということで、こちらの販売ページにも紹介されているベル用高密度保護マットを改良頂いたものを送付下さいました。
通常、中に保護マット2枚+芯が入っているようなのですが、保護マットを1枚にしたものと、芯だけにした2パターンを送付頂きました。
結果としては、変わらず。もちろん入ることは入るのですが、どうも初めに紹介した出っ張りのところが気になる。
正確に言えば、ちょうど過ぎてマウスピース方向から何かしらの衝撃が来た時にすぐ影響しそう、という感じです。着圧タイツ履いてるくらいのピッチリ度合い。

というわけで

こんな感じでケースに対して楽器を斜め入れするとうまく入ります。
ケースの上側のカーブがケース内部の領域を狭くしていることが直接の原因なので、マウスピースパイプをより幅の広いところに入れるようなイメージですね。
斜めにしたところで、ケースとしての保護機能が失われることは無いのでこれで良いです。
まぁ、慣れですからね。オシャレな分、ちょっとだけ不自由なことが楽器をしまうときに一瞬起こるということです。オシャレは正義。

ちなみに・・・・・・

ケースの下側のほうが広いので、当然ベルを下に向けた状態で収納すると普通に入ります。
だけど、これだと、ピストン押された状態で置かれることになるからなぁ。
NAHOKさん!ケースの下側に支えになるクッション入れてみたらどうですかね??

そして、Bachの方を入れてみると

もうちょうどもちょうど。こんなピッタリか?ってくらいにピッタリです。
だとすると・・・・・・商品としてはあと2cm大きくしたほうが汎用性上がるんじゃないかなぁ・・・・・・。

って思っていると、まさに今2cm長くしたものをNAHOKさんで作られたようで、検証中とのこと。
それと交換・・・できないよね笑

同じ色が出たら・・・いや、結構な値段するからもう一つ!とはならないなぁ;;

でも、気に入ってるよ!!!!

とまあ、ひとまず僕の持ってる楽器で分かったことは

  • 写真左側のBach TR-600(48cm)はピッタリ入る(余裕は無い、ほんとにピッタリ)
  • 写真右側のShilke HC2(48.5cm)は斜め入れするとピッタリ入る

です。


メイン楽器だと、ちょっと工夫しないと入らないけど、何よりやっぱりこのオシャレさに惚れてます。
一時期ハードケースでパステルカラーとかビビッドカラーなケースが流行りましたが、断然ソフトケースでこの光沢感の方がオシャレだしいいですよ。
というか普通にかっこいい。マジで。そこは激推しです。

市場ユーザ第1号ということで、僕のTweetを見て購入悩まれている方、いらっしゃると思いますし「マジで?楽器ちゃんと入らないの?」ってなってる方もいらっしゃると思いますがまずはご自身の楽器のサイズを測っていただいて、僕がちょうどボーダーの楽器を持ってたということをご参考に購入検討されて下さい!

いや、マジでかっこいい。ほんとに。気に入ってます。
そして、NAHOKさんはすごく丁寧に対応いただける素晴らしい販売会社さんです。
他にもマウスピースケースだったり、他の楽器のアイテムも販売されているのでトランペット奏者に限らず是非ご利用のほど!

NAHOKさんのページはこちらからどうぞ!


追伸その1:NAHOKさんのTweetを見たのは、ビバ姉さんがRTしてたのがきっかけ。仲間のつながりって大事だね。

追伸その2:Shilke、確かにトランペットメーカーの中だと上級ランクに位置するとは思うけどまだ一般的だと思うんだよなぁ。多分さ、StomviとかS.E.Shiresとかがマニアック度で言えばその上に来るんじゃない?YAMAHA、Back、XO、Shilkeくらいまでは価格帯の違いはあれど知名度は横並びにしてていいと思うんだよね。

追伸その3:ほんとは背負ってる写真とか撮ればよかったんだろうけど、ライブの時に撮ってもらうの忘れてたな。

追伸その4:エンジニア的目線で考えると、これモニターテスト足りてないってことが教訓なんだろうな。それ考えると、アジャイルってほんとによく出来た考え方だよね。動くものを短期間で作ってユーザの声を聞きながら都度改善、発展させていくって。いやー、でもソフトウェアじゃないとそんな柔軟なことできないかぁ……となると市場調査が大事ってことね。いやーでも、そもそも同じトランペットで長さが違うことなんて予想できないか。難しいなぁ……やっぱものづくりは奥が深いね。NAHOKさん、あんな一言Tweetきっかけに色々とご尽力頂きまして本当にありがとうございます。

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