メリークリスマス、それでは良いお年を。

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本コラムは個人の見解であり、所属するいかなる組織の公式見解ではありません。
吹奏楽団のブログですが、吹奏楽の話はたいてい無いです。

ニュース

大事なおしらせ

以前より告知させていただいているとおり,2020年10月10日(土)に予定されていたThe Live 2020は延期となりました。詳細につきましては、お知らせのページならびにYouTubeの動画をご覧ください。

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指揮者の迎氏が属するペイジワンジャズオーケストラ @ 倉敷ジャズストリート2020から、ビッグバンドサウンドを今週もお届けしています。

コラムのコーナー

My old friend.
慰みに真っ赤な柊の実をひとつどうぞ
さあ、どうぞ

キリンジ 千年紀末に降る雪は

先日… というのを枕にいつも書き始めているけれども、思い返しても特に何もない一週間であったことだなぁ。

メリークリスマス。COVID-19の影響で上へ下への大騒ぎだった2020年も、残りわずかだ。俺はもう、2020年は無かったことにした。

おれはといえば、仕事を失い娘を身売りに出さなければならない、そんな困窮した家にこっそりと忍び寄って、金貨を投げ入れる仕事をさっきハワイで終えたところだ。クタクタなので、ローカロリーでやっていく。今日はクリスマス。クリスマスだからこそ触れたいコンテンツを紹介しよう。

特にコレ、という3点をラインナップしたけれども、どれも色々な形の愛を社会に問うような作品である。我々の社会に必要なものは、それこそ「なぐさみ」なんじゃないかなぁ、と思う今日この頃である。

ライ麦畑で捕まえて / J. D. サリンジャー

以前も紹介した、ホールデンくんのクリスマスのお話。大人は「インチキ」だという衝動に突き動かされ、社会に中指を立てながらニューヨークの方々を訪れる、彼の逃避行と救済の物語だ。

いろんなところで言及されていて知ってはいるけど、読んだことは無い人も多かろう、という名著。

村上春樹の訳もいいけれど、ぜひ野崎訳で読んでほしい一冊。

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス) | J.D.サリンジャー, 野崎 孝 |本 | 通販 | Amazon

太陽の塔 / 森見登美彦

そうだね、クリスマスといえば太陽の塔を読まねばならないね。

恋愛至上主義の蔓延る社会(と、うまくいかない自分)に中指を立てつつ、京都は四条河原町を中心にクリスマスをやっつけるお話だ。

現実から不意に立ち現れ、すり替わる彼女の幻想空間。決して真正面から語られることのない『私』の気持ち。著者の処女作にして至高の一冊だと、おれは思う。

千年紀末に降る雪は / キリンジ

普段、音楽を聴くときに歌詞は全然気にしないのだけれど、キリンジだけは別だ。特に、堀米兄の書く歌詞は、とびきり良い。

すっかり形骸化してしまったクリスマスのサンタクロース、その悲哀を歌っている。一節一節がいちいち渋い。

それではみなさん、よいお年をお迎えください。


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