床屋へ行く、合奏をする。

吹奏楽団インプリメーレでは団員を大募集中です。
詳しくは文末の団員募集のバナーからアクセスください。

なお、個人の見解であり、所属するいかなる組織の公式見解ではありません。

ニュース

大事なおしらせ

以前より告知させていただいているとおり,2020年10月10日(土)に予定されていたThe Live 2020は延期となりました。詳細につきましては、下記の告知ページならびにYouTubeの動画をご覧ください。

The Rec 2020 Vol.2

代わりと言っては何ですが、10月10日に収録・配信を行いました。収録した楽曲は順次公開予定です。収録の様子のアーカイブ配信は10月25日(日)までの期間限定となっております。

本編は1:18:24から。
webカメラ内蔵マイクの限界がひしひしと感じられる映像になっています。

ありがたいことに、ブラスムジークシュベルマーの広報フレディさん、ピアニストの赤松さんにもご参加いただきました。しかも、記事まで。感謝の極みです。

指揮者迎氏と団員のレポートの記事も投稿されました。

コラムのコーナー

我々の間にチームプレイなどという都合のよい言い訳は存在せん。
あるとすればスタンドプレーから生じるチームワークだけだ。

荒巻大輔(アニメ『攻殻機動隊 S.A.C.』)

先日、床屋に行った。正月から数えて9ヶ月ぶりの帰省を控え、せめてこざっぱりとした恰好をしていかねば、と思ったからだ。いざ帰ってみると、家族からは「口ひげがクソ似合わねぇ、剃れ。剃らねば家には上がらせぬ」「さっき床屋行ってきましたって感じ」「金正恩じゃん」と非難轟々であった。口ひげは剃った。

なぜこのタイミングで帰省したかといえば、ニュースコーナーでもお知らせしたとおり、The Recがあったからだ。こうして団員と顔を合わせるのは昨年ぶりである。年明け早々は身分が大きく変わった影響で準備やら何やらでバタバタしており、ようやく落ち着いたとおもったらコロナ禍だ。そういうわけで、半ば隔離のような形で家に引きこもり、自分の殻に引きこもり、腐敗の度を強めながら嵐が過ぎるのを待っていたのだが…。「どうやらこの嵐は途切れそうもない。」そう言うと、下人は田んぼの様子を見に行くお爺さんを見習い、マスクを着け傘を差し、台風に向かっていった。下人の行方は、誰も知らない。

風に吹かれ雨に打たれ髭を剃った後、The Recに参加してきたわけであるが、これはもう楽しかった、というほかない。参加してよかった。何が良いかって、気の知れた人たちと一緒に演奏できるってのが良い。楽しくてたまらない。収録日の週の平日は、帰りに練習用の場所を借りて一人で黙々と練習などもしたけれど、これがまぁ寂しいのなんの。それと比べてなんと合奏の楽しいことか。

楽器と演奏技術を持つ人々が集まって、それぞれの役割を担い、刻一刻と移り変わる曲の中で、縦やら横やらリズムやらピッチやらを合わせて一つのものを作っていく良さ。ホルンなんかを吹きながら集中力が増してくると、身体・楽器・周囲の音・曲の流れが混然一体となる瞬間がたまにある。あの瞬間はとっても気持ちいいし、「パートで完璧にピッチが揃うとイキそうになる」とか言っていたお姉さんの気持ちも分からんでもない(ちょっとヤバいとは思う)。でも、結構な頻度で音を外していた。すまん。ホルンだからって逃げちゃいけないって分かってはいるんだ。

あの一体感は、瞑想しているとき、皮膚が周りの空気と溶け合うような感覚と似ている。また、 ツーリングやドライブのとき、タイヤの接地面からエンジンまで、車体全体の感覚がうまくつかめる時のそれに似てもいる。自分自身が大きな全体の一部であり、しかして自分は確かにあるという、不思議なそれ。

今回、いきなり集まって午前中さらっと合わせてから午後に収録、という割には、「まぁ、そこそこ?」って感じ。楽しさは前述の通りだ。チームとして曲を演奏する以上、どうやっても個人のレベルが全体的な満足度に直結しうる、というのはある。そもそも団として人数的ビハインドがあり、単位人数あたりの役割の大きさが比較的高い。そのあたり、非常に頼りになるメンバーが多くて、足を引っ張る側の身としては申し訳なさ半分、ありがたさ半分といったところだ。個々のレベルについては迎氏も言っていたような覚えがある。自画自賛な気もするが。

我々はアマチュアかつ趣味の集まりであるので、楽しんでなんぼ、どうせ死ぬなら踊らにゃ損々。とはいえ、周りに甘えてばかりにもいかないので、次に向けてちゃんと練習しよう、と思う今日この頃です。

今週のリコメンド

Calmera

コントあり、映像あり、踊りあり、歌ありの『エンタメジャズバンド』。吹奏楽パーソン、PE’ZとかSOIL & “PIMP” SESSION とか最近だとJABBERLOOPとかが好きな層が一定数観測されており、そういう流れのバンドだ。

ライブが面白いバンド、それもライブで笑いながら踊り、ゴキゲンに帰ることができるバンドっていうのはやっぱり良いもんですよ。


余談1: 「やったー!ホルンが増えたぞー!」 「ガンバルゾー!」「ガンバルゾー!」「ガンバルゾー!」
「ガンバルゾー!」「ガンバルゾー!」「ガンバルゾー!」「ガンバルゾー!」「ガンバルゾー!」「ガンバルゾー!」 (おお、聴くがいい!地下空間に響き渡る禍々しきチャントを!おお……ナムアミダブツ……ナムアミダブツ!)

余談2: 実家に帰ったらオヤジのクルマがV40から118dに替わっていてビックリした。さっそく貸してもらって収録場所に行ったのだけれど、これはすごく… いいクルマだ。今まで乗ったクルマの中で一番良いかもしれない(ただしゲーミング内装とエンジン音は除く)。市街地はゆったり走れるし、路地でもなんてことはないし、高速は余裕をもって快適に走れるし、スポーティな走りもできる。サイズ感もちょうどいい。もし宝くじが当たったら絶対595を買おうと思っていたけど、候補が増えた。宝くじ、買いもしてないので当たりもしないのだけれど。

余談3: オヤジの向こう見ずな金遣いの荒さには呆れるばかりであるが、その血はおれにも確実に継がれており、ヤバい。それでもオヤジのそれはドン引きするレベルだが。兄弟同士で「あれは見習ってはいけない、まことに教育に良くない」としみじみと言い合ったのを思い出し、財布の紐を締めなおした次第である。


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