スタイルを追い求めて

流行に夢中になってはだめ。ファッションにあなたを支配させてはだめ。その着こなしと生き方によって、あなたが誰で、どう見せたいかは自分で決めればいい

ジャンニ・ヴェルサーチ

吹奏楽団インプリメーレでは団員を大募集中です。詳しくは文末の団員募集のバナーからアクセスください。

この記事は、毎週金曜日、団員の中野がお送りするコラムです。 なお、このコラムは個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません。

今週のアップデート

ブログ

迎氏、近況を語り、苦言を呈する。

プリラジ!

海外ドラマとゲームについて。
ダートゲー面白いよね。
先日の初回副音声収録と、現在様々な楽団の方とオンラインで合奏中のパプリカについて。
パプリカって今敏ではなく?

リモプリ!!

Pf. ぎーさん・Tp. 迎氏によるムーンリバー。
『ティファニーで朝食を』をまた見たくなるね。オードリー最高だし。

スタイルを追い求めて

先日、Amazon Primeの読み放題を漁っていたら、POPEYEの6月号が料理特集でグッときたので早速ダウンロードした。パラパラっとめくってみたけど、マガジンハウスのこういうベクトルの雑誌は本当に上手い。個人的には&PREMIUMが一番好き。

気が付けばシティボーイなんて歳じゃない、という事実にビビる。

電子書籍だと字が小さい。無限にズームできるので便利は便利なんだけど、そんなズームしても… ちゃんと刷られた書籍の方がパラパラやりやすく、拡大縮小も無意識でできるので、やっぱりアナログは最強やなって…

紙媒体で雑誌を買わなくなって久しい。コンビニや書店でついでに買いそうになるけれど、「本当に必要なのですか」「お金は足りていますか」「愛・おぼえていますか」という天の声がしてスルーしてしまう。しかも、仮に買ってもなかなか読まない。家に毎月届く某航空会社の会員誌も、バックナンバーが積みあがっていく。たまに読んでは「女の子と南国へバカンスに行きたいんじゃー」という気分になるけれど、一緒に行ってくれる女の子のアテもないし、そもそも金がない。

10代後半~20代中ごろまでは結構頻繁に雑誌を買っていたような気がする。ちょっとは身だしなみに気を遣わねばと思って読み始めたファインボーイズからメンズジョーカー、POPEYEといったファッション誌。インターネット大好き少年だったので月刊アスキーとか、ネットランナーとかも買っていたなぁ。歳がバレる。バイクに乗り始めてタンデムスタイルとかも読んでたっけ。

それが今じゃ、超気になる特集が組まれているカルチャー誌と超好きな作家の書下ろしが載っている文芸誌を稀に買い、病院のラックにあるオレンジページを手に取って節約と料理と掃除のページを流し読みするくらいになってしまった。主婦かよ。読まなくなった背景として、SNSや動画投稿サイトに余暇を持っていかれているというのもかなりあるが、自分で情報の取捨選択ができるようになってきた(ような錯覚をしている)ことも大きいかと思う。

本棚の『このバックナンバーは手放したくない』コーナーをざっと見てみると、今の俺の趣味趣向の形成に相当の影響を及ぼしているような気がしてならない。本棚全体を見渡してみてもそうだ。小説やエッセイはもとより、ロボティクスとか経営学とか酒とか車とかバイクとか、そういった書籍の数々が今も俺を振り回している。一方で、無いものは無い。土木技術とかメイク術とか中国史とか、そういったものは無いのだ。

人は無から自らを見出すわけではなく、たまたま乗り合わせた巨人の肩の上で初めて視界を得て、取捨選択していくのだなぁ、ということがよくわかる。巡り合わせの中でいろいろな情報を得て解釈して自分を確立していく。そして何かを自分の視点で知覚して、新しいインプットを自分なりに受け止めて、自分をアップデートする。そうやって、自分のスタイルができていくのだろう。今のあなたは、血と肉と、今まであなたが触れてきた情報でできているといっても過言ではない。

音楽にしても然り。今まで聴いてきた音楽に(超大雑把に言えば)「好き」or「そうでもない」というラベルを付けてライブラリを作り上げていく。時には楽典や音楽史などで基礎を固めることもあるだろう。レビューを見て影響を受けることもあるかもしれない。何かを聴くにしても、はたまた演奏するにしても、自分の持つ音楽と照らし合わせて対応しているのでは?

そう考えると、雑誌の情報の速さと量というのはすごくいい刺激だったんだろうなぁ、と思う。特に巻末近くのコラムやニュースといった特に注目していたわけでもなかった斜め上からの情報。予想外の重い一発は、本当に効く。ノックアウトされることもあるけれど、そうなったらまた立ち上がればいい。

RECOMMENDS

1: Ovall

あいにく東京JAZZは中止となってしまったが、5月23日・24日に東京JAZZのYouTube公式チャンネルにてオンラインフェス「TOKYO JAZZ +plus LIVE STREAM」が配信される。第2弾出演アーティストが公表されたが、既に出演アーティストが熱すぎてヤバい。しかも無料。そんなのアリ?

チック・コリアやラリー・カールトンまで?マジ?

既にこのコラムで紹介しているアーティストもチラホラ。でも、Ovallはまだだった。ベース/キーボード、 ギター、ドラムの3人組バンド。公式のバイオグラフィーによれば、ジャンルはJazz / Hip-Hop。2006年に活動開始。2013年に活動休止したが、2017年に復活したぞ。「めっちゃリラックスできるのに、よく聴くとすげぇ」っていうタイプのどえらいバンドです。

昨年末にリリースされた『Ovall』から、先行配信された『Stargazer』


余談1: ファッションに関してはもう、思考を停止したので専らジーンズとシャツである。楽すぎる。全身100万円オーバーのコーディネートとかどこへ連れて行こうとしているのかいまだに分からん。

余談2: 最近は全体的にやる気が出ず食材を買いに行くのが面倒で、コンビニの総菜&冷凍食品、宅配ピザ(Mサイズ3枚2400円)、それから絶望のパスタで糊口を凌いできたけれど、野菜不足が深刻で更にやる気が出ないという負のスパイラルが生じてヤバかった。レタスとか食べたら元気出た。栄養バランスの取れた食事は大事。

余談3: 迎氏投稿のブログ、タイトルの「苦言」の文字。「さすがにブログで好き勝手やりすぎたか… 私物化が過ぎるもんな… 年貢の納め時ってやつかな…」と血の気が引いたが、どうやら違ったのでよかった。思い当たる節が多すぎる。もっと胸を張って生きたいのに張るのは腹ばかりである。

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